政治家は選挙民の気持ちを映した鏡

                   昭和58年3月17日 日本経済新聞 夕刊
                           鐘

『「道路の修理や架橋の陳情にゆくと、“ワシは国政を論ずる代議士である。兵庫県の小さな利益のためにワシを使ってはならん”と追い返してしまう」(草柳大蔵著「斎藤隆夫かく戦えり」)

臨調の最終答申が出され、土光会長は「日本にとって今が大事な時。行革には日本の将来がかかっている」と語った。この発言、政治家の口からこそ、聞きたいものであった。この二年間、臨調が脚光をあびるのに反比例して、国会の影は薄くなる一方だった。考えてみれば、行政改革などというものは、国民から選ばれた議会がその方向を打ち出すべきものであったろう。その機能を臨調が肩代わりせざるを得なかったわけだが、こんな状態が続くと、国会議員は何のためにあるのかと、その存在意義を問われることになる。

斎藤隆夫の選挙区の多くは今でも草深いところで、政治の光を最も必要としている地域のひとつである。しかし、地元の人々は、憲政史上に残る斎藤隆夫を出したことに誇りを持っている。「当時の政界にこれくらい存在感のある政治家はいなかった」といわれる斎藤隆夫も偉かったに違いないが、軍部台頭の中で議会を除名されるまでになっても、これを支えてきた選挙民も立派であった。臨調は終わり、選挙の季節。この際、政治家は選挙民の気持ちを映した鏡であることを、もう一度考え直してみたい。』

昭和58年の新聞記事だが、これは私にとって忘れられない記事である。

祖父が生存中も、そして亡くなった後も、そして世代を越えて親から子へと、斎藤隆夫に対する思いを引き継いできてくださった出石の皆様。 「斎藤隆夫も偉かったに違いないが、斎藤隆夫を支えてきた選挙民も立派であった」 まさにその通りである。


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# by mako-oma | 2015-02-16 21:16 | 斎藤隆夫 | Trackback | Comments(0)  

新年会

今日はちょっと別の話題を。先日私が通っているエクササイズの新年会がありました。2時間エクササイズをした後に、近くのレストランで早めの夕食をいただきました。しょっちゅう通っているのに今まで全くそんなところにレストランがあるなんて気が付きませんでした。本当に隠れ家的レストランです。外から直接リビングに上がり、コートは別のお部屋にかけ、本当に普通のお家にお邪魔した感じでした。お料理もマダムが作ってくださる家庭料理で、とっても美味しかったです。お部屋の雰囲気も素敵でとてもリラックスできました。当日は、天気予報では雪ということでとても心配したのですが、幸い雪にはならなかったものの、冷たい雨の降るあいにくのお天気でした。それにもかかわらず、先生の昔からの生徒さんでいらした方が顔をみせてくださいました。なんとお年は91歳!偶然にも私の小学校時代の同級生のお母様ということをごく最近知ってびっくりしたのですが、本当に素敵な方なんです!長年ゴルフとスキーをなさってきただけあるな、と感じました。お話を伺って、私も見習わなくてはと思いました。お食事も栄養バランスをよく考えられて、色々なものをめし上がっているのです。血液サラサラのためには、玉ねぎは欠かせないということです。月に一度はコンサートにいらっしゃり、読書もされていて、本当にお元気です。パワーをいただきました。ありがとうございました。

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# by mako-oma | 2015-02-14 20:00 | その他 | Trackback | Comments(0)  

首相の答弁

                昭和57年 毎日新聞
                     余禄

              
『「申すまでもなく、政治は宣言ではなくして事実である。百の宣言ありといえども、一の実行なきところにおいて政治の存在を認めることはできないのであります。」(拍手)*弁舌は一段と熱を帯びる。「それゆえに今日はかかる政治上の題目を繰り返して、これに陶酔しているときではない。速やかにこれを具体化して、その実行にとりかかるべきときであります」。衆議院本会議場は静まりかえった。ヒナ壇の首相も粛然と耳を傾けている。*行革の決意がヤリ玉にあげられる。「私は決して政府が改革をするというところの決意を聴かんとするのではないのであります。聴かんと欲するところのものは決意ではなくして方法であり内容であるのであります。(決意だけなら)別にお答えはいらぬのであります」*「ずいぶん長い間、そういう答弁を聞かされてきたのであります。この上同じような答弁を聞くところの忍耐力はもっておらない」。はき捨てるようにそういうと、首相の顔が心持ち紅潮した。宣言ではなく実行、決意ではなく具体的方法。当然至極だが、耳の痛い指摘だからだ*質問演説に立つのは斎藤隆夫、ヒナ壇に座るのは広田弘毅だが、鈴木首相でも少しもおかしくない。「財政再建がやれなければ責任をとる」「59年度赤字国債脱却の公約実行には政治責任を持つ」「防衛費の国民総生産1%以内という方針を変更する必要はない」。宣言と決意の大安売りだ*どれも至難のものばかり。聞きたいのはどうやるかだが、首相は肝心の点をぼかしたままだ。空疎な決意をこれ以上聞く忍耐力は持ちあわせていない。46年前の演説が依然有効と知って、斎藤は喜んでいるか悲しんでいるか。』

この新聞記事からさらに33年、斎藤隆夫の演説から80年近く経った現在にいたるまで、歴代の首相は本当に国民の聞きたいことに対して、きちんと答えてくれたのであろうか?


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# by mako-oma | 2015-02-12 22:19 | 斎藤隆夫 | Trackback | Comments(0)  

演説はどこへ なにが感動か

                    昭和56年6月17日 毎日新聞 夕刊

                             編集委員 岩見隆夫

『斎藤隆夫をおいて、議会演説を語ることはできない。若いころの竹下登にはため息が出るような体験がある。「あれは、僕が復員して大学に入り、傍聴にきてたんだ。終戦の年の第89帝国議会。斎藤先生が、東条英機が戦犯なら、三国同盟を結んだ近衛(文麿)さんはなぜ戦犯でないのか、とやっていた。数日後、近衛さんは自殺されたが、とにかくすごい迫力だと思ったね。傍聴席で拍手をすると退場を命じられるから、僕は拍手を我慢するため、自分の両手をぎゅっと握りあわせた記憶がある」 斎藤の面目は、戦前に躍如としていた。昭和議会史の前半は、軍部と政党の抗争。その主役が民政党の斎藤だった。ニ度、斎藤は壇上から挑戦した。最初は2・26事件直後、昭和11年5月の粛軍演説。軍部の乱れを一刀両断にした。軍首脳部はショック、国民は溜(りゅう)飲を下げ、翌朝の『東京日日』(現在の『毎日』)には大見出しが躍った。「斎藤氏熱火の大論陣 国民の総意を代表し 軍部に一大英断要望」ついで15年2月。支那事変が4年目に入り、大戦前夜の日本は泥沼にのめりこもうとしていた。

斎藤が代表質問に立つ。「いたずらに聖戦の美名に隠れて、国民的犠牲を閑却し、いわく国際正義、いわく道義外交、いわく共存共栄、いわく世界の平和、かくのごとき雲をつかむような文字を並べ立てて、そうして千載一遇の機会を逸し、国家百年の大計を誤るようなことがありましたならば、現在の政治家は死してもその罪を滅ぼすことはできない…」の箇所で熱弁は最高潮。軍部が激高した。聖戦の大理想を無視した非国民的言論だ、と怒り狂い、議会は強硬な懲罰要求に屈して斎藤を除名処分にした。除名には政友会の芦田均、社会大衆党の片山哲らが反対したが、この二人は戦後奇しくも首相になっている。のちに片山はテレビ対談の中で、次のように語った。「拍手なりやまずという光景でしたね。私の生涯の中で聞いた議会演説としては最高峰です。小さな斎藤君が首をふりふり演説するのですが、それがまた異彩を放って、もう檀上いっぱいにみえるくらいでした」「私のいちばん感銘したのは、聖の戦いなどありえない、戦争は残忍きわまるものだと述べられた点です。それを斎藤君は伊藤博文公の『憲法義解』一冊持って、新聞の切り抜き2~3枚と順序を書いたメモだけで、下を見ないで演説する。つまり世界に響け、というような、力がこもっておったなあ」兵庫県出身の斎藤を、かつての文人知事、阪本勝は「真の大勇なくして到底なしえない。但馬が生んだ偉傑」と評した。』




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# by mako-oma | 2015-02-10 14:21 | 斎藤隆夫 | Trackback | Comments(0)  

クラス会

昨日、大学のクラス会がありました。毎年2月の第1土曜日にクラスメートがやっているお寿司屋さんでやるという定例の新年会です。大学のクラス会というのは、わりと珍しいようですね。60人中女性は二人だけでした。いつもだいたい決まったメンバーですが、私達二人は必ず出席です。10年ほど前、10年ぶりにスキーをして骨折しましたが、その時も松葉杖をついて行った記憶があります。一年に一回みんなに会うのがとても楽しみです。相棒は伊豆に引っ越してしまわれるようですが、来年もぜひ出席してくださいね。

その席で言われました。「ブログ、毎日はやりすぎ」そんなに頻繁に見れないから、一週間に一度開けて見れるくらいがちょうど良いようです。そこで、今までは毎日新しい記事を載せていましたが、ちょっとのんびり行くことに決めました。皆様も気が付いたときにのぞいてみてくださいね。


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# by mako-oma | 2015-02-08 15:37 | その他 | Trackback | Comments(0)