⑨オーマとジージのクロアチア大冒険旅行~8日目【6月18日(水)】
8日目【6月18日(水)】
この日は一日、スピリット市内の観光にあてた。運転手さんの休養日である。連日の運転、本当にご苦労様でした。
スプリットは,ローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿がそのまま旧市街となったという珍しい起源をもつ町だ。その特殊な成り立ちと町並みにより、世界遺産に登録されている。
前庭に出ると、ちょうど運良く男性合唱のクラパ(アカペラコーラス)の演奏がはじまるところだった。素敵な歌声にうっとりしてしまった。
昼食は再び昨夜のお店に行き、スパゲッティーミラネーゼと魚のリゾットをたのんだ。隣の席には赤ちゃん連れの若夫婦がいた。ちょうど歩き始めた頃のとっても可愛い男の子だった。どこから来たのか聞いてみたら、エストニアからだという。バルト三国の一つだが、長女が以前デンマーク在住の折、一人で出張に行ったのは確かリトアニアだったことを思いだした。
食事が終わり、夫はホテルに戻ったが、私は一人で街を散策した。スプリットの旧市街をくまなく歩いた。やはりゆっくり滞在するに値する魅力ある街だ。
ピンクの皮製の素敵なサンダルを見つけたが、買おうかどうしようか迷ったあげく、ちょっと考えることにした。一度ホテルに戻り、やはり買おうと決めて夕食の前に再び靴屋さんに行き、そのサンダルを買った。私はそれをホテルの部屋に置いて戻ってくると、広場の真ん中で夫が知らない人と話をしている。誰かしら?と思ったら、中学の同級生だという。御夫婦でツアーに参加されているとのこと。こんなにも偶然な出会いがあるなんて、世界は狭いと実感した。
夕食は「観光客のこないようなレストランに行こう」、ということになり、中心部から離れたところにあるレストランに入った。クロアチアのレストランのメニューはどこも同じで、ちょっと変わったものを食べたかった。日本食が食べたいとか、中華料理が食べたいとか言っているのではなくて、普通のバルカン料理が食べたいのに何故ないのか?“定番“と、ガイドブックに載っているメニューは一体どこに行ったら食べられるのか? そんな思いを持って1軒のレストランに入った。入口に出ているメニューを見て、もしかしたら…という期待を持っていたのだが…私達の注文はすべて却下された。メニューにはあっても、今日はないそうだ。結局のところ、このお店で食べれるのはシーフードのみ、ということだろう。仕方がないので別のお店を探すことにした。
次に入ったお店はとにかく広い。でもお客さんは誰もいない。少々不安な気持ちで入った。というのは、そのあたりにはもうレストランらしきお店は見当たらなかったからである。年配の男性が注文をとりにきたが、英語はおぼつかない感じだった。とりあえず赤と白のグラスワインをたのんだ。出てきたワインを見て驚いた。なんと両方とも氷が浮いているのである。グラーシュとミンチ料理を注文したが、やはりここでも、メニューに載っているミンチ料理はないが似ているものはある、という。こりゃお料理も期待できないとあきらめたが、グラーシュもミートボールも美味しかった。久しぶりに食感の異なるものを食べることが出来た。お腹がいっぱいになりレストランをあとにしたが、結局お客さんは誰も来なかった。もしかして、その日のお客さんは私達夫婦だけ? (つづく)
by mako-oma | 2015-01-30 13:47 | 旅行 | Trackback | Comments(0)