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恒例のクリスマスパーティー

今年も余すところ一週間となってしまいました。ブログも半年以上ご無沙汰して
しまいました。2023年はようやくコロナ前の生活が戻ってきたと感じた年でした。
4年ぶりのクラス会や同窓会、そして友人達とのランチ会も復活しました。
先週の日曜日、我が家でも久しぶりに大人数のクリスマスパーティーをしました。
12枚セットのお皿を全部出したのは何年振りでしょうか。シャンパングラス、
ワイングラス、グリューワイン用のグラス、大皿(取り皿)、ケーキ皿、
コーヒーカップ、受け皿、大皿(盛り皿)等々が12名分、すべて合わせて
100個以上の食器を洗いました。一部は食洗器に入りますが、シャンパングラス
や大皿など入りきれないものの方が多く大変でしたが、皆様が顔を見せて
くださったことに感謝です。これだけ多くの食器の出番があって良かったです。

このクリスマスパーティーは、長女の学生時代の友人達が集まるパーティーで、
ずっと我が家でやってきました。長野に住んでいる次女ファミリーがクリスマス
に東京に出てきた年もありました。その時はリビングを占領されるので、場所は
隣の長女宅となりました。そのあともコロナ禍は高齢者のいる我が家では
出来なかったので、本当に久しぶりでした。

メンバーは8名で、初めは皆さん独身だったのですが、そのうちに結婚され
たり、お子さんが生まれたりして、顔ぶれが変わっていきました。
ご主人やお子さんを連れていらっしゃって、多い時には一体何人だった
のでしょうか。反対に一時はロンドン(2名)、パリ、ヨルダン(?)
と海外組が多くなったこともありました。それでも東京組だけで集まりました。
今現在海外にいるのは、フランス人と結婚された方のみとなりました。
ですから今回は、久しぶりに東京組の7人が全員参加でした。
それに3人のご主人と我が家の二人を加えて総勢12名となったわけです。

主人が、今までの集合写真を全部テレビの大きな画面で見れるように
セットしてくれました。皆さん懐かしそうにごらんになっていました。
特に小さかったお子様がもう高校生、大学生ということは、年をとるわけ
ですね。白髪染めをやめて、真っ白になった今年の写真を見て、
その思いをより強く感じました。

食卓には皆さんが持ってきてくださった美味しいお料理が並び、楽しい会話
の弾む光景。これこそ36年前にこの家を建てた時のコンセプトでした。
2m40cmの大きなテーブルを囲んでワイワイガヤガヤ。本当に楽しい
ひとときでした。
来年も皆様のおいでを心からお待ちいたしております。



# by mako-oma | 2023-12-23 11:59 | クリスマス | Trackback | Comments(0)  

ブログもすっかりご無沙汰してしまいました。今日は10か月ぶりに、このところずっと疑問に思っていることについて書きたいと思います。昨日、小学校の6年間を共に過ごした旧友とのクラス会が何年振りかで開かれました。集まったのは13人でしたが、とても楽しいひと時でした。その中の一人、Y君のお母さまを含めて5人のお母様方に私の母は長いこと手芸を教えていました。K君、I君、M君、A君。皆さん柿の木坂近辺にお住まいでした。全員男子のお母さまです。場所は毎回持ち回りで、お昼はお寿司を頼んでくださったようです。私は長年、「どうしてうちの母が男の子のお母様たちに手芸を教えることになったのか」という疑問を持ち続けてきました。小学校を卒業したあと、中学は男子と女子が別れるのですが、その後の彼らの消息も母を通じて聞いていました。K君はその後かなりユニークな人生を歩みましたが、残念ながら7年前に亡くなってしまいました。母が初めて彼のおうちに伺った日のことを、私は良く覚えています。それは音楽の授業の時でした。彼が、「今日、君のお母さん、うちに来るんでしょ?」と言いました。彼は中学時代、今で言う”やんちゃ”でした。お母さまは宗教に走ってしまい、手芸のおけいこもやめてしまわれました。I君はヴァイオリンが上手でした。高校のオーケストラ部は男子高と女子高が一緒でした。私も彼も同じクラブで共にヴァイオリンを弾いていましたが、レベルは全く違いました。母は彼のお宅に伺うと、いつもヴァイオリンの音が聞こえてくる、と言っていました。彼は毎日必ず練習をしていたようです。一方私は、家で練習することは全くありませんでした。ですから上手くなるはずがありません。いつ止めようか、いつ止めようかと思いつつも3歳の時にサンタクロースがヴァイオリンを持ってきて始めたので、なかなか止めるという決断ができませんでした。結局高校3年の定期演奏会まで続けました。この時のアンコール曲は”南太平洋”でした。ものすごく盛り上がり、もうこれで思い残すことはないと思い、それ以来私のヴァイオリンは実家の物置に放られたままでした。もう二度と弾くことはないと思っていたのですが…詳しくは、2015年10月15日のブログをご覧ください。


そんな訳で、私は高校卒業と同時にヴァイオリンをやめてしまいましたが、彼は大学でもずっとオーケストラを続け、卒業後はピアニストの女性と結婚して、良い伴侶を見つけられて良かったなと思っていました。ところが、肝臓を悪くされて入院し、治療を終え、退院も間近となったとき、急変し帰らぬ人となってしまいました。
M君とA君は学年が違うので全く交流がありません。昨日、Y君にこのことを聞いてみたところ、昨年お母様は亡くなられたとのこと。それでも手芸のおけいこを楽しみにされていたということを伺い、嬉しかったです。母と一緒に住んでいた妹も昨年亡くなり、今となってはこの真相を聞く人はいません。

K君のことは、その後もずっと気になっていたのですが、ある時突然私たちの前から姿を消し、沖縄に行ってしまいました。ダイビングをするわけでもなく、なぜ?と思いましたが、最期は奥様の腕の中で静かに息をひきとられました。
沖縄に行かれた時、東京の家は処分されたのですが、たまたま私の家と近かったので、クラス会の時は必ず車で送ってくださいました。
途中で寄り道をすることもありました。シアトル在住の友人が久しぶりにクラス会に参加した時は、彼をホテルまで送って、そこですごく美味しいサンドウィッチを食べた記憶があります。また昔からあるイタリアンレストランの走りのお店で、開店前というのに、まるで自分のお店のようにしていたことが良い思い出です。


# by mako-oma | 2023-06-23 10:21 | 交流 | Trackback | Comments(0)  

絵本 かぜのでんわ

「つたえて、あのひとに…」岩手県大槻町にある「風の電話」。東日本大震災の後に置かれました。線はつながっていません。電話に込められた”想い”が絵本「かぜのでんわ」になりました。
会話らしい会話も出来ずに妹は逝ってしまいました。「かぜのでんわ」の“たぬきのぼうや” ”うさぎのおかあさん” ”きつねのおとうさん” みんなと同じように私も山の上に置いてある線の繋がっていない電話で妹に伝えたいことがあります。

父が遺したカセットテープがいくつか出てきました。
1984年4月30日に録音されたものは、父の歌と共に古希を迎えた気持ちが語られています。父は大学時代合唱部に所属していました。初めはオーケストラと掛け持ちだったようですが、両立は難しいということで、合唱を選択したそうです。年を重ね声が出なくなる前にと思って自らの歌を録音したようです。テープはまず父が大好きな歌「オー・マイ・パパ」で始まり、「ラ・ノビア」「からたちの花」「サン・トワ・マミー」「君よ知るや南の国」「風」「遥かなるサンタルチア」と全7曲を歌ってから、次のように語っています。
「私は先日古希を迎え、昨日天皇陛下から勲三等旭日中綬賞をいただきました。古希の誕生日にはマーちゃんから表彰状と感謝状をもらいました。私にとってはこちらの方がずっと価値あるものに感じました。」父にとっては妹からの贈り物が本当に嬉しかったようです。

もう一つ、「わが人生観・世界観」(昭和20年1月)というものがあります。これは昭和20年に父が書いたものを録音したものです。まさに戦争真っただ中に書かれたもので、臨場感が伝わってきます。今のウクライナ戦争にダブルようです。音楽・芸術・平和に対する父の思いを改めて知ると共に父の哲学に対する豊富な知識に驚かされました。

妹と一緒にこのテープを聴きたかったです。父の歌を聴きたかったです。
”かぜのでんわ”で妹に伝えたいです。

# by mako-oma | 2022-09-22 16:10 | 読書 | Trackback | Comments(0)  

妹の旅立ち

ブログもしばらくご無沙汰してしまいました。ウクライナの戦争も全く終わる気配もなく、円安に物価高、そして世界各地で洪水などの災害、世界はどこに向かっていくのでしょうか?
この間我が家にもいろいろありました。実は、7月1日に妹が天国に旅立ちました。肺癌を患っていましたが、とても元気でした。それが脳に転移したということで、軽い放射線をかけましょうということになりました。それによって脳の腫瘍は消えたようですが、それ以前の状態とは全く違ってしまいました。初めは放射線治療の副作用かとも思いましたが、あっというまに寝たきり状態になってしまいました。ですから会話らしい会話をすることなく逝ってしまったのです。まだ信じられません。

昨日、偶然関本剛さんの動画を見つけました。


妹とダブりました。まるで妹からのメッセージのような気がしました。最後に笑顔で手を振っている姿は完全に妹とダブりました。妹も関本さんと同じに肺癌から脳転移しました。そして同じように思い残すことはなく良い人生だったと思っていたのではないでしょうか。
関本さん同様、良い夫、良い友人に恵まれ、フランス留学や日本語教師の仕事でたくさんの方たちと交流を持ち、ポランティアもしていました。
約50年近く前、フランスに旅立つ前、私のお誕生日に寄せて「世界にたった一つの、筆者直筆の本」をくれました。内容は思いついたことをつらつらと綴っているエッセイのようなものです。これは私の宝物です。改めて読んでみると、人生というものを実に深く考えていたように感じました。
最初から延命治療はしないと言っていました。病院に入ることなく最後まで自宅で過ごしました。

関本さんの動画を見て、瞬間的に思いました。「この方はカトリックの教育を受けたのでは?」そして六甲学院中学高校の出身だということがわかりました。
40年前、ドイツのデュッセルドルフで子供たちはカトリック宮崎カリタス会が運営する聖母幼稚園に通っていました。そこにカトリック日本人会があり、六甲学院出身の方が二人いらしたことを思い出しました。六甲学院は、イエズス会が創設したカトリックの学校です。あのように冷静で落ち着いた気持ちで死を迎えられるというのは、関本さんが育っていらした環境、六甲学院の教育が大きく影響しているのではないでしょうか。

我が家は母がミッションスクール出身で洗礼を受けていたので、私と妹は幼児洗礼を受けました。私はカトリックの知識もまったくない信者ですが、妹はカテキストの講習を受け、既にカトリック入門者に教えることになっていました。ところがコロナでそれが延期になってしまったので、私と私同様全く知識のない娘二人が生徒になって、ひと月に一回zoomで講義を受けることになりました。昨年末の時点であと2回の講義を残すだけとなっていたのですが、残念ながら最後まで聴くことは出来ませんでした。それでも私達に多くのものを遺してくれたと思います。またスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼にも行きました。重い荷物を背負って100kmの道を歩き、ちゃんと証明書もいただきました。
我が家を代表して教会のお仕事もしてくれました。昨年の時点でもう覚悟は出来ていたようで、私たち一人一人にメッセージを遺してくれました。愛猫へのメッセージもあるのですが、それを書いた後に一足先に天国に行ってしまいました。先日、納骨式を無事に済ませましたが、両親のお骨の間に妹のお骨が収められたとき、「あぁ、本当にもういないんだなぁ」と実感しました。今頃天国で両親と再会していることと思います。天国からいつまでも私たちのことを見守ってほしいと願っています。


# by mako-oma | 2022-09-14 15:52 | 家族 | Trackback | Comments(0)  

赤い闇~スターリンの冷たい大地で~

最近、従妹とラインで繋がりました。年齢の近い唯一の父方の従妹です。幼いころから海外生活が長く、結婚後もご主人の転勤に伴い、世界各地を回っています。ソ連滞在中にはモスクワでクーデターが起こり、街には戦車が出て、かなり緊迫した状況だったようです。そんな経験をした彼女から勧められたのが「赤い闇~スターリンの冷たい大地で~」です。レンタルビデオはいつも貸し出し中でなかなか観ることが出来なかったのですが、今日ようやく手に入りました。この映画は実話に基づいて作られたものです。舞台は1930年代のモスクワですが、作られたのは2020年です。まだ今回のロシア侵攻が始まる前のことです。

かつてヒトラーにインタビューをしたことのある名もなきイギリス人ジャーナリストは、何故、世界恐慌下にあってスターリンが統治するソビエト連邦だけが繁栄しているのか、その謎を解くために単身モスクワに乗り込みます。その答えはウクライナにありました。彼はそこで想像を絶する光景を目の当たりにします。肥沃な土地と言われていたウクライナは極限の飢え、食料はすべてモスクワに。極寒と孤独の中、彼はこの事実を世界に知らせるべく、命がけで真実を追求していきます。

ソビエト連邦がひた隠しにした歴史の闇を命を懸けて暴こうとしたジャーナリスト、それとは対照的にスターリンに取り入って階段を上っていくピューリッツァー賞受賞記者の存在は、現在のウクライナ情勢と照らし合わせてとても考えさせられました。スターリンの下で起こったウクライナの人為的な大飢饉(ホロドモール)のようなことは二度と起こしてはいけません。
戦時下でのジャーナリズムのあり方、ジャーナリストのとるべき道、すべてが現在の状況とダブります。90年前と何ら変わりはないのです。
ぜひ皆様にもご覧いただきたいと思います。






# by mako-oma | 2022-04-15 13:39 | 映画 | Trackback | Comments(0)